彼女の元カレが寂しさに耐えきれず風俗に行った。彼の初恋の相手が婚約した。ダブルで失意に沈む二人は、ホテルで一夜を共にした。本来ならそれきり縁が切れるはずだった二人が、突然、白川凛は本社に異動となり、会長の個人秘書に任命された。顔を合わせた瞬間、白川凛は頭が真っ白に。あの夜の相手がまさかの上司だった！ 偶然の再会だったが、あの夜のことは二人とも暗黙の了解で触れないようにした。ところが、ある日、早川グループの後継者・早川湊が突然、派手に結婚を発表した。相手は、彼と頻繁にツーショットで目撃されていた人気女優ではなく、なんと別の女性！ これにより、早川家の若奥様は無数のアンチファンに叩かれることに。ネット上では、彼女が秘書から成り上がった女だと暴露され、早川家の人々は彼女を軽視しており、子供を盾にしなければ早川家に嫁げなかったなどと噂された。白川凛は叫びたいほど冤罪だと感じていた。「私、彼から逃げるために海外まで行ったのに！」早川湊の母もまた、「まだ二人が正式に付き合う前から、彼女を嫁にしたいと思ってたのに！」と冤罪を訴える。アンチファンのSNSでは毎日、「今日、離婚した？」と揶揄される始末。あまりのことに、早川湊はSNSで激怒した。「必死で口説き落とした妻だ！ 離婚なんて絶対ありえない！ これ以上デマを流したら、弁護士から警告書を送るぞ！」